七味をかける

日がなごろごろ

6/2
イヤホンと
止まる足並み赤色で ヨーイドン待つ
音をあげてよ


5/31
星ぼしはちと淡すぎる
人工の 目に痛い白 向かいのアパート

5/27
川と橋 信号 標識 ランドリー
右手お留守じゃきつと迷子ね

5/18
知らぬ間に よごれ切り傷ささくれと
どうやら効かぬハンドクリーム

5/3
翳りゆく部屋の暗さに慣れたので
かつての我が家今は実家に


4/22
窓あけて吹く風涼し
寝転がりたべるオレンジ はるは過ぎゆく

4/15
ひさかたの夜ふかし夜あけ雨の音
漢字に頭悩ませねむる

4/1
欠けている満月うえのかえりみち
過ぎたることもなしと思えば


3/27
ワンカップそこから見えるももいろは
ひらりはためくスカートの色

灰落ちる燃え残っているうすあかり
どこかなにかに似ているように

欠席の卒業写真
それもまたよい思い出と つよがりを吐く

3/13
漫喫やカプセルホテル 特有の
ひとの雑音 きらいではない

3/8
ゆめをまだみているきっとずっとかも
駅のホームにハンガー落ちてる

異国の地離れどもまだ耳慣れず
品川駅で ソーリーと言う


2/16
うすあかりあたる横顔半目かな
寝言をぽつり夢うつつ君