藪蛇と虎児とサーフィン
とてもどうでもいいことを調べがちである。
スマホというものは大変便利で、その便利さ故に私はナンデモ検索病にかかっている。
気づけば履歴には芸能人のスキャンダル、誰かの悩み、あの新商品はどうだとか、映画のレビューとか、休載ばっかりの漫画のネタバレとか。
なんでも調べるというのは怖いもの見たさというか、沼に足突っ込んでみるみたいなことだ。
だから見なきゃよかった〜〜…なんてこともある。
好きになれそうだった人の悪口とか。
でも調べたら何か出ることがわかっているとついつい検索してみてしまうのだ。
興味本位。藪をつついてみたら蛇が出るかもしれないけど虎穴に入らなければ虎児も得られない、からまあ良しとしよう。
さらに言えば人のふぁぼ欄を漁るのもついついやってしまう。というかもうこれは好きの領域だ。
同じような趣味を持ってる子は情報収集に役立つふぁぼ欄になっているし、全然趣味の違うふぁぼ欄はそれはそれで「へえこんなん興味持ってるんだ」とか「なんやこれ、知らんかった」という気持ちにさせられる。
そしてふぁぼからふぁぼへと飛んでいく。ネットサーフィンというかふぁぼ欄サーフィンである。波に乗る。
そうしてなんとなくその人と繋がった気になってしまうのが面白さで、怖さでもある。
接点のない人の話に共感して泣くことも、意味がわからないと怒り出すことも可能なのだ。
何で人を「知って」いることになるのか、基準値をどこに置くのか、悩みどころだ。
実際本当の友達よりもよっぽど「見ている」だけの人の方がその人のことに詳しいかもしれない。ホラーだな〜〜。
ただ別にネットに表出するものなんていうのは一部でしかないのであり、それが人であれ物であれ情報であれ結局それを判断するのは別の人間なのである。
価値は相対的でしかない。
手のひらにあるのは片手で持てるようなものだけど、私にとっては宇宙だし、おそらく他の多くの地球上の生命体にとっては餌にもならぬゴミで原始人にとっては石板だ。
きっと私もそ〜〜なのかな〜〜と思ったり。
でも誰に評価してもらうかが大事なのかな〜〜とか思ったり?
そんなかんじ。
どうでもいいけどもうふぁぼ欄ていわないか?お星様じゃなくてはーとだもんな、♡。
おやすみなさい。